宮嶋結香 作品集「LIVING COLOR」
2022.6.1 up text/池田敦
宮嶋結香さんの作品集「LIVING COLOR」を発行します。
感情や感覚を重ねる事で、モチーフとなる“生き物”たちの声を聞き、心の深くに響く作品を表現する画家&イラストレーター・宮嶋結香さん。
近年、宮嶋さんが力を入れている版画技法「モノタイプ」作品をまとめた作品集「LIVING COLOR」をondoより発行します。
「モノタイプ」とは、版に直接インクや絵具などの描画材を用いて描画、その上に紙をのせて圧力をかけ、版に描画したイメージを紙へと転写する版画技法です。この技法では、版から同じイメージでの作品が一枚のみしかできないことが大きな特徴です。
工房にて。刷り師さんと共同作業で制作。
刷り師さんとの共同作業だからこそ、“発見”できる新しい色彩。
「モノタイプ」作品の制作は、宮嶋さんと刷り師さん2人での共同作業で生まれます。宮嶋さんの作品の刷りを担当しているのがモノタイプ工房の門馬達雄さん。絵の版が2人の間を行き来することで作品が仕上がっていきます。そのライブ感も「モノタイプ」の魅力。
刷り師さんの視点が入ることで、一人では考えつかないような新しい色彩を常に“発見”できる面白さがあると、宮嶋さんは言います。確かに「モノタイプ」作品では、これまでの宮嶋さんの作品ではあまり見られなかった鮮やかな色使いや、新鮮な色の組み合わせを見ることができます。
そこで、作品集のイメージを考えるにあたり、“色”を大きなテーマとすることにしました。作品を「赤・ピンク・緑・シアン・黄・青・オレンジ・茶」の8色のカテゴリーに分けて構成。
宮嶋さん自身がその色からイメージするキーワードも合わせてお楽しみいただけます。
鮮やかな発色と高色域表現が魅力的です。
作品集の制作にあたり、豊かで奥行きある色彩を表現するために、デザイナーとカメラマンが入念にイメージを擦り合わせしながら、作品撮影を進めました。
また、鮮やかな色彩表現が可能な高色域印刷により印刷表現しています。従来の印刷では表現できない、鮮やかな発色と奥行きある色域表現が魅力的な一冊に仕上がりました。
宮嶋さんの描く“生き物”たちの活き活きとした姿と、美しい色彩をどうぞお楽しみください。
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宮嶋結香 作品集「LIVING COLOR」
サイズ:165×210mm 仕様:68ページ(ハードカバー) 発行:ondo
デザイン:阪口玄信 作品撮影:米田真也
印刷:グラフィック(スーパーリアル印刷)
部数:300部(初版)備考:ステッカー付き
-フェア開催-
宮嶋結香 作品集刊行記念フェア
6.3(金)-6.13(月) ※6.6(月),7(火)休み
@ondo STORE ※休みはギャラリースケジュールに準ずる。
詳細→https://ondo-store.net/exhibition_pickup/14244/