網代幸介
アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険
¥2,750
- サイズ:四六判(135×195mm)
- 仕様:上製・384ページ(うち、カラー16Pのじゃばら口絵つき)
- 画:網代幸介
- デザイン:大島依提亜
- 著者:宮田珠己
- 発行:大福書林
驚異と笑いに満ちた奇想天外な旅へ。
宮田珠己さん初の小説。嘘と法螺と伝聞がいりまじる中世を、画家・網代幸介さんが描くじゃばら口絵つき。
物語に登場するもの、そして圧倒的に多い、登場しない異形のものたち。旅せず、伝聞のみで見てきたように書いたジョン・マンデヴィル、モンタヌスにも通底する。
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マルコ・ポーロが『東方見聞録』を発表したのと同じ頃、行ってもいない東方世界の旅行記を著した稀代のペテン師ジョン・マンデヴィル。
世に出るのを厭い、苔と羊歯の庭いじりを唯一の喜びとしていた息子アーサーは、ある日教皇から呼び出され、亡き父の書に記されたプレスター・ジョンの王国を探すよう命じられる。
しかしその情報源は父の遺したデタラメ旅行記だった。
待ち受けるのは、羊のなる木や、魚にまたがるアマゾネス、犬頭人にマンドラゴラ、背中にギザギザのある怪物……。